Finite Clause

書評「UNIXという考え方」

概要

題名そのままだが、UNIXがソフトウェアをどう考えて作っているかということ、その背景などを学べると思う。
ただ、エピソードが意外と長かったりして構成上眠たくなる部分もある。
例えば定理に始まってそのエピソードという流れがしっかりと作られていれば
テンポよく読める気もするが、そのフォーマットがしっかりしておらず、だるくなる。
ただ、UNIXというモノ自体もそうだが、他のシステムとの違いも書かれていて面白い。

読んでみて

基本的な定理は正直、wikipediaにでも書いてある。
なので、定理をそのまま飲み込むならそれでいいと思う。
ただ、なぜその定理にたどり着き、それはどのようにソフトウェアに反映されて
いるのかを知るのはとても面白いことだと思う。
私は今まではなぜ、UNIXコマンド実行してもターミナルに終わったことを伝えて
くれないのか謎だったが、その謎がとけたみたいでよかった。
また、本を読みながら自分のケースに落としこむ足がかりになるのは確かだった。
例えば、シェルスクリプトの移植性は今の時代に合っているのだろうか?ということだったり、
(UNIXとそれ以外のシステムの違いから)UNIX以外の考え方で、自分の開発している環境にマッチしそうなものはなんだろうか?など。

対象読者

ある意味教養のために読むような本だと言えるので、実務にすぐに活かせる場面は少ない。
それでもオススメできるのは、なにかソフトウェアを作る上で必要な知識や足がかりが無いような人。
ただ、まったくコードを書いたことがない新卒likeな人が読んでもあまりピンと来ないと思う。
どちらかと言うと、コードをいつもなんとなく書いてるタイプの人。
とりあえず書いてるし、書いたコード(ソフトウェア)は動いてるけど…ともやもやしてる人はちょっと読んでみると良いかもしれない。